2010.12.16 侘・寂って結構抽象的じゃん。

どもども 、野中です。
 
本日名古屋芸大に行ったときに偶然北川フラム先生の講演を拝聴することができました。
予定があったので1時間くらいしか聞けませんでしたが。
 
その中でも特に気になった表現が、日本のワビサビについてでした。
制作においてのヒントになる言葉であり、琴線触れまくりでした。
 
ではワビサビとは何ぞやとウィキペディア先生に聞いてみたところ以下のような回答でしたが・・・
 
 
わび・さび
侘・寂)は、日本美意識の1つ。一般的に、質素で静かなものを指す。本来(わび)と(さび)は別の概念であるが、現代ではひとまとめにされて語られることが多い。 
 
 これに当てはめてしまうと、
たとえば、簡素な物のない空間に、質素倹約をモットーに100均で購入した湯呑みを一つ置いただけでワビサビが表現できてしまうと思うんですよ。

確かに意識的にはそれでワビサビを感じれるかもしれません。
ただそこには、何からワビサビを感じたかが抜けています。
物から感じたのか、空間から感じたのか、その空間と物との間の緊張感から感じたのか、いずれにせよ抽象的なうえかなり薄っぺらいワビサビです。 

 (これは私も常日頃持ち合わせていた感覚であり、一つの逃げ口上のようにその言葉を受け止める節もあったわけですが)
正直、個々の感覚によるもので具体性に欠けます。
質素で静かなものであればワビサビを感じれるかというと果たしてこの定義では疑問です。
 
 
北川先生は火炎土器を例に挙げこのように挙げました。
以下の3つ条件にあてはまるのが侘寂と言えるのではないだろうか・・・と
・アミニズム
・ディティールに対しての異常なまでのこだわり
・遊び心 
 
 
 
 
もやもやが一つ晴れた瞬間でした。 
 
長い間使われ続けてきた道具が持つ力強さ
その秘訣は侘寂にあると思ってきた私にとって 
この言葉はとにかく胸がときめきましたね。 
 
時代が変わっても飽きられずに使われ続けてきたものの持つ神秘
最近の私に起こった出来事だと、
南部鉄器の鬼アラレような遊び心いっぱいの急須になんであそこまで心を奪われたか。 
 
それらの疑問だったものが一気に腑に落ちた。
そんな気分でした。 
 

我々の生活は最新・最短・最速・最高な技術に簡単にアクセスされてしまう、そんな環境の中にあります。
技術が常に更新が繰り返される中では流行が起こりやすい反面、簡単に飽きが起こりやすいです。

つまり、流行は次の最新によってあっという間に過去の話題遅れの飽きられた商品価値のないものになってしまうというわけです。 ああ恐ろしい。
  

クリエイターにおいて
ディティールにこだわること、
遊び心があることは当然意識する点ですが
それに付随してアミニズムとも言える素材に対する飽くなき興味や
一つの信仰に近い素材に対する研究というというものが
より良いものを生み出すんですね。
 
 

侘寂は感じるものとしてとられがちな言葉だったけど、
より良いものを生み出すうえでのヒントでもあったと
本日偶然拝聴した講演で感じましたとさ。
  

:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:-:- 
おえかきやさんは今週末も出動します!

18日
LOCCITYに野中とエガオーと戌
フェアブルーム水戸にシュガー
 
19日
LOCCITYに野中とエガオーと戌
麗風つくばにシュガー

…が出動します!!  
 
お近くの方!是非!
 
野中

  1. dosanite

    大賛成です。
    アミニズム→色気
    みたいなものが、ワビサビには必要なのかもね。
    「利休に尋ねよ」という本を読み終わったところなので敏感に反応してみました。

  2. 100均の湯のみも侘び寂びになる可能性もあるかも?
    例えば、
    売れてないイラストレーターが
    家用にバケツとして使ってて
    割れてもくっつけて欠けても直して超愛用していて…
    何十年後かうれっこになって個展を開いたときに展示されていたら なんかちがってに見えるようなきがする

    なんというか…
    その「もの」に対する知識を持っているのともっていないのとでは全く感じ方とか世界が変わるってことですよね

    侘び寂びを感じるには教養が必要ですね…

  3. 野中

    >dosaniteさん

    一番パワーを引き出してくれるのが色気だと思います。
    愛情であったり畏怖であったり。
    自然に対して持つ感情と似ているかもしれませんね。

  4. 野中

    >戌

    その背景に見える時間軸も必要なのかもしれませんね。
    はい買った、はい置いた、はい侘寂ですってのは厳しいかもしれませんが。

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